2025/06/03

【動的ストレッチ vs 静的ストレッチ】効果的な使い分け

【動的ストレッチ vs 静的ストレッチ】効果的な使い分け

ストレッチには大きく分けて2つ

動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)

静的ストレッチ(スタティックストレッチ)

の2種類があります。

どちらも柔軟性向上や怪我予防を目的に取り入れられていますが、その効果や適したタイミングは大きく異なります。

本記事では、それぞれの特性と神経反射の仕組み(ゴルジ腱器官・相反性抑制)に注目しながら、効果的な使い分け方をご紹介します。

 

動的ストレッチとは?

動的ストレッチとは、体を反復的に動かしながら関節可動域を広げる方法です。

ウォーキングランジやレッグスイングなど、運動前のウォーミングアップとして多く活用されます。

筋肉や腱に一定のリズムと負荷をかけることで、神経と筋肉の連携を活性化し、運動前の準備を整えます。

主な効果
      • 筋温・体温の上昇
      • 神経系の活性化(反応速度の向上)
      • 相反性抑制による可動域の確保
      • パフォーマンスの向上
      • 血流量の増加と代謝の促進

 

特に相反性抑制とは、拮抗筋が弛緩(ゆるむ)することで主動筋の動作が円滑になる神経メカニズムです。

たとえば、膝を伸ばす(大腿四頭筋)動作の際には、ハムストリングスが一時的に抑制され、動作のスムーズさと関節の安定性が高まります。

この神経反射により、より効率よくスムーズに身体を動かす準備が整います。

動的ストレッチは、スポーツの試合やトレーニングの直前に取り入れることで、最大限のパフォーマンスを引き出すことができると言われています。

特にスプリントやジャンプを必要とする競技においては、プレパフォーマンスルーティン(準備運動)としての導入が効果的です。

 

静的ストレッチとは?

静的ストレッチは、筋肉を一定の位置で数十秒間保持する方法で、主に運動後や柔軟性向上を目的として使われます。

代表的なものに前屈や開脚があります。

主な効果
      • 筋のリラクゼーション
      • 柔軟性の向上
      • ゴルジ腱器官による自己抑制効果
      • 血流促進と疲労回復
      • 副交感神経の優位化(リラックス効果)

 

静的ストレッチの鍵となるのが「ゴルジ腱器官」の働きです。

これは腱に存在する感覚受容器で、筋が過剰に緊張するとそれを感知し、筋の緊張を緩める反射(自己抑制)を引き起こします。

ストレッチを20~30秒維持することで、この反射が起こり、筋がゆるみやすくなるのです。

また、静的ストレッチには副交感神経を優位にする作用があり、心身のリラクゼーションや睡眠の質の向上にもつながります。

慢性的な筋緊張を緩和し、呼吸を深める効果も期待できるため、日常的なセルフケアとしても活用されています。

 

科学的根拠と注意点

 

静的ストレッチのタイミング

研究によれば、トレーニング前に静的ストレッチを行うと、一時的に筋力・パワーが低下する可能性があるという報告もあります(最大筋力5〜6%減少)。

筋力発揮に必要な筋紡錘や中枢神経の興奮が一時的に抑制されるためと考えられています。

そのため、静的ストレッチは原則として運動後、または睡眠前のリラクゼーション目的での実施が望まれます。

 

動的ストレッチの効果

一方、動的ストレッチは筋力や瞬発力の向上、怪我の予防に有効であることが多くの研究で示されています。

30秒前後のリズミカルな動作を繰り返すことで、心拍数と筋温が適切に上昇し、運動に最適な状態を作り出します。

さらに、神経系の活性化により、瞬発力や俊敏性が高まるという報告もあります。

 

実践的な使い分けの例

 

タイミング 推奨ストレッチ 目的
トレーニング前 動的ストレッチ 可動域拡大、パフォーマンス向上
トレーニング後 静的ストレッチ 筋の緊張緩和、疲労回復
起床後 動的ストレッチ 体を目覚めさせる、血流促進
就寝前 静的ストレッチ 副交感神経優位、リラックス

 

まとめ

動的ストレッチは運動前に取り入れることで神経と筋の連携を高めます。

そして、相反性抑制によりスムーズな動きを実現します。

一方、静的ストレッチは運動後や就寝前に行うことでゴルジ腱器官を介して筋の緊張を緩め、柔軟性やリカバリーを促進します。

目的やタイミングに応じて正しく使い分けることが、パフォーマンスと身体の健康維持には欠かせません。

特に競技や日常の活動において、それぞれの特性を理解した上で使い分けることが、長期的な成果や怪我予防につながります。

 

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