
夏のミネラル不足とは?
夏になると「水分だけでなくミネラルも摂りましょう」と聞くことがあります。
ただ、ここで勘違いしやすいのが、ミネラル=塩分ではないということです。
塩分はミネラルの一部ですが、身体に必要なミネラルはそれだけではありません。
ナトリウム、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛など、筋肉・神経・血液・水分バランスに関わる栄養素があります。
今回は、夏にミネラル不足が起こりやすい理由と、普段の食事でどう補えばいいのかを、天満橋のパーソナルジムTune Upがわかりやすく解説します。

1. ミネラルとは何か
ミネラルとは、身体の調子を整えるために必要な無機質の栄養素です。
身体の中では、骨を作る、筋肉を動かす、神経の信号を伝える、血液の働きを助ける、水分バランスを整える、エネルギー代謝を支えるなど、かなり幅広く関わっています。
簡単に言うと、ミネラルは身体を動かすための調整役です。
ミネラルは、身体を動かすための「調整役」です。
足がつる、疲れやすい、身体が重いなどの不調にも関係することがあります。
2. ミネラル=塩分ではない
夏に「ミネラルを摂りましょう」と聞くと、塩を摂ればいいと思われがちです。
もちろん、汗でナトリウムが失われるため、塩分補給が大切な場面はあります。
ただし、塩分は主にナトリウムと塩化物です。ミネラル全体から見ると、その一部にすぎません。
身体には他にも、カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛などが必要です。
ミネラル補給=塩を増やすことではありません。汗で失いやすいものと、食事で不足しやすいものを分けて考えることが大切です。

3. ビタミンとミネラルの違い
ビタミンもミネラルも、身体に必要な微量栄養素です。
ただし、役割には違いがあります。
ビタミンは、身体の反応を助けるサポート役。ミネラルは、身体の構造や水分バランス、筋肉・神経の働きを支える調整役です。
細かく言うと、ビタミンは有機化合物、ミネラルは無機質です。
難しく考える必要はありませんが、夏の不調を考えるときは「水分」「塩分」だけでなく、ミネラル全体を見ることが大切です。
4. ミネラル不足で起こる身体への影響
ミネラル不足は、ただ「なんとなく身体に悪い」だけではありません。
筋肉、神経、血液、水分バランスに関わるため、不足すると日常生活やトレーニングにも影響することがあります。
- 疲れやすい
- 足がつりやすい
- 筋力が出にくい
- 頭がぼーっとする
- 集中しにくい
- だるさが抜けない
- 貧血気味になる
- 回復が遅く感じる
ただし、これらはミネラル不足だけで起こるわけではありません。
睡眠不足、食事不足、熱中症、病気などでも起こります。
「最近だるい=ミネラル不足」と決めつけるのではなく、夏の不調の一つの要因として考えることが大切です。症状が強い場合は医療機関に相談してください。
5. なぜ夏はミネラル不足になりやすいのか
夏にミネラル不足が起こりやすい理由は、大きく3つあります。
1つ目は、汗で水分とミネラルを失うからです。
汗には水分だけでなく、ナトリウムや塩化物などの電解質も含まれます。
暑い日や運動中は汗の量が増えるため、水分だけでなくミネラルも失いやすくなります。
2つ目は、食欲が落ちて食事量が減るからです。
そうめん、アイス、冷たい飲み物だけで済ませる日が増えると、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などが不足しやすくなります。
3つ目は、水だけを多く飲みすぎることです。
水分補給は大切ですが、汗を大量にかいた状態で水だけを飲み続けると、身体の中のナトリウム濃度が薄まりやすくなることがあります。
夏の不調は水分不足だけでなく、食事量の低下も関係します。冷たいものだけで済ませる日が続くと、身体を動かす材料が足りなくなりやすいです。
6. 水だけ飲んでもダメな理由
夏は「水を飲みましょう」とよく言われます。
これは間違いではありません。むしろ水分不足は危険です。
ただし、汗をたくさんかく日には、水だけでは足りないことがあります。
汗で水分と一緒にナトリウムなども失っているからです。
水分補給は大事。
でも、汗をたくさんかく日は、水だけでなくミネラルも必要です。
ただし、高血圧、腎臓病、心臓病がある方、薬を飲んでいる方は、自己判断で塩分やサプリを増やしすぎないよう注意してください。
7. 夏に意識したいミネラルと食材
ミネラルはサプリだけで補うものではありません。まずは普段の食事から摂ることが基本です。
味噌、梅干し、塩昆布など。
汗で失いやすい代表的なミネラルです。夏に塩分補給と言われるのは、主にナトリウムを補う意味があります。
バナナ、じゃがいも、ほうれん草など。
水分バランスや筋肉・神経の働きに関わります。
納豆、アーモンド、わかめなど。
筋肉や神経、エネルギー代謝に関わります。
レバー、あさり、赤身肉など。
血液の中で酸素を運ぶ働きに関わります。
牡蠣、牛肉、卵など。
免疫、味覚、皮膚、回復、代謝に関わります。
日本人の食生活では塩分が多くなりやすい一方で、野菜、海藻、豆類、肉・魚介類が不足している方もいます。
大切なのは、塩を増やすことではなく、食材の種類を増やすことです。
8. 具沢山味噌汁や鍋が優秀な理由
夏のミネラル補給におすすめなのが、具沢山味噌汁や鍋です。
味噌汁や鍋は、水分、塩分、ミネラル、たんぱく質、野菜、海藻、魚介、肉類を一緒に摂ることができます。
たとえば、ほうれん草、じゃがいも、わかめ、あさり、牛肉を入れれば、かなり幅広くミネラルをカバーできます。
味噌でナトリウム。
じゃがいもやほうれん草でカリウム。
わかめでマグネシウム。
あさりや牛肉で鉄・亜鉛。
牛肉やあさりでたんぱく質。

全部を毎回入れる必要はありません。
今日は、わかめ・豆腐・卵。別の日は、じゃがいも・ほうれん草・牛肉。また別の日は、あさり・わかめ・豆腐。
このように日によって組み合わせを変えれば、無理なく続けやすくなります。
ミネラル補給は、塩を増やすことではなく、食材の種類を増やすことです。味噌を濃くしすぎなくても、具材を増やせばミネラルは摂れます。
9. アスリートは運動中の補給も考える
一般の方であれば、まずは普段の食事を整えることが大切です。
ただし、アスリートや運動量が多い方は少し話が変わります。
練習時間が長い、運動強度が高い、汗の量が多い、夏場の屋外競技、体育館やジムで蒸し暑い環境で動く。
このような場合は、食事だけでなく、運動中の水分とミネラル補給も考える必要があります。
特に長時間の練習や試合では、水だけを飲み続けるより、スポーツドリンクや経口補水系の飲料、塩分を含む補給食などを状況に応じて使う方が現実的です。
ただし、すべての運動でスポーツドリンクが必要というわけではありません。短時間・低強度の運動で、食事がしっかり摂れている方であれば、水で十分な場合もあります。
アスリートの補給は、「水を飲むか、スポーツドリンクを飲むか」だけではありません。運動時間、汗の量、気温と湿度、競技強度、食事量、体調を見て判断することが大切です。
10. アスリートのミネラル不足による影響
アスリートにとってミネラル不足は、ただの夏バテでは済まないことがあります。
ナトリウムやカリウムなどの電解質は、筋肉の収縮、神経の信号、水分バランスに関わります。マグネシウムは筋肉や神経、エネルギー代謝にも関係します。
また、鉄は酸素を運ぶ働きに関わるため、アスリートにとって重要です。亜鉛も免疫、回復、代謝に関わります。
不足や乱れがあると、次のような影響につながることがあります。
- 練習中に力が入りにくい
- 足がつりやすい
- 集中力が落ちる
- 暑さに弱くなる
- 後半にパフォーマンスが落ちる
- 回復が遅く感じる
- 疲労感が抜けにくい
- 持久力が落ちる
- 免疫が落ちやすい
- 貧血傾向で息が上がりやすい
ただし、これらの症状がすべてミネラル不足で起こるわけではありません。睡眠不足、エネルギー不足、オーバートレーニング、熱中症、貧血、内科的な問題でも起こります。
アスリートの場合、不調の原因を「根性不足」や「暑さのせい」だけで片づけないことが大切です。
食事、睡眠、補給、練習量、体調をセットで見る必要があります。
11. まとめ
夏にミネラル不足になりやすい理由は、汗で水分と電解質を失いやすく、さらに暑さで食事量が落ちやすいからです。
ただし、ミネラル=塩分ではありません。
塩分はミネラル補給の一部ですが、身体にはカリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛なども必要です。
水だけを飲んでいるのに身体がだるい。
足がつりやすい。
トレーニング中に力が入りにくい。
夏バテしやすい。
このような方は、水分だけでなく、食事全体を見直すことも大切です。
夏のミネラル不足対策は、塩だけでは不十分です。水分・食事・汗・運動量をセットで考え、具沢山味噌汁や鍋のように食材の種類を増やすことが、現実的で続けやすい方法です。
天満橋のパーソナルジムTune Upでは、姿勢改善やトレーニングだけでなく、無理なく続けられる食事や身体づくりも大切にしています。
谷町四丁目・北浜・堺筋本町周辺で、夏のだるさや運動中の不調が気になる方は、一度ご相談ください。
参考文献
- Institute of Medicine. Dietary Reference Intakes for Water, Potassium, Sodium, Chloride, and Sulfate.
- MedlinePlus. Minerals.
- StatPearls. Electrolytes.
- American College of Sports Medicine. Exercise and Fluid Replacement.
- Maughan RJ, Shirreffs SM. Dehydration and rehydration in competitive sport.
- NIH Office of Dietary Supplements. Magnesium Fact Sheet for Health Professionals.
- NIH Office of Dietary Supplements. Zinc Fact Sheet for Health Professionals.
- 文部科学省 食品成分データベース
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の疾患の診断や治療を行うものではありません。強いだるさ、吐き気、意識障害、熱中症が疑われる症状、貧血症状などがある場合は、医療機関へご相談ください。