
身体に熱がこもるとは?
「身体に熱がこもる感じがする」
夏になると、このような相談を受けることがあります。
暑い場所にいるから暑い。これは当たり前です。
ですが中には、そこまで気温が高いわけではないのに身体が熱い、汗をかいているのに涼しくならない、自分だけ異常に暑く感じるという方もいます。
実は「身体に熱がこもる」という状態は、単純に暑いから起こるわけではありません。
炎症、発熱、汗のかき方、汗の蒸発、肥満、筋肉量、姿勢、呼吸、運動不足など、いくつもの要素が関係します。
今回は、天満橋・谷町四丁目・北浜・堺筋本町エリアで姿勢改善とトレーニングを行うパーソナルジム「Tune Up」が、身体に熱がこもる状態についてわかりやすく解説します。
1. 身体に熱がこもるとはどういう状態か
「身体に熱がこもる」という言葉は、正式な医学用語ではありません。
ただし、身体の中で起きていることは整理できます。
簡単に言うと、身体が作る熱に対して、外へ逃がせる熱が追いついていない状態です。
人間の身体は、筋肉や内臓が働くことで常に熱を作っています。そして、その熱を皮膚や汗、呼吸などを使って外へ逃がしています。
つまり、身体が熱いと感じるときは、熱を作りすぎている、熱を逃がせていない、汗がうまく働いていない、身体の中で炎症が起きているなど、複数の原因が考えられます。
身体に熱がこもる状態は、「暑がり」という一言では片づけられません。
熱を作る量と、熱を逃がす量のバランスを見ることが大切です。
身体が熱いと感じるときは、「熱を作りすぎているのか」「熱を逃がせていないのか」を分けて考えると整理しやすくなります。
2. 炎症や発熱で身体が熱くなる理由
風邪をひいたときや、扁桃腺が腫れたとき、身体が熱く感じることがあります。
この場合は、ただ熱が逃げていないというより、身体があえて体温を上げようとしている状態です。
炎症や感染があると、脳が「今は体温を上げた方がいい」と判断します。その結果、寒気がしたり、身体がだるくなったり、熱がこもるように感じることがあります。
このタイプの熱っぽさは、運動や整体でどうにかするものではありません。
発熱、強いだるさ、吐き気、意識がぼんやりする、汗が急に出なくなる。このような症状がある場合は、まず医療機関に相談してください。
発熱や強い体調不良がある場合は、ジムやセルフケアではなく医療の領域です。
特に熱中症が疑われる場合は、早めの対応が必要です。

3. 汗をかけないと熱は逃げにくい
身体の熱を逃がすうえで、汗はとても大事です。
汗をかくことで、身体は熱を外へ逃がそうとします。言い換えると、汗は身体のラジエーターのような働きです。
ただし、普段から運動不足で汗をかく機会が少ない方は、いざ暑い場所に行ったときにうまく汗をかけないことがあります。
また、水分不足、睡眠不足、加齢、薬の影響、自律神経の乱れなどでも、汗をかきにくくなることがあります。
汗をかけない身体は、熱を逃がす出口が少ない状態です。
暑い日に身体の中だけがムワッとする方は、汗をかく力が落ちている可能性があります。普段から軽く身体を動かし、汗をかく習慣を作ることも大切です。
4. 汗をかいても涼しくならない理由
ここは勘違いされやすい部分です。
汗は、かけばかくほど身体が冷えるわけではありません。
身体を冷やすのは、汗が蒸発するときです。
汗が皮膚の上に残っているだけ。服に吸われているだけ。ダラダラ流れ落ちているだけ。
この状態では、思ったほど身体は冷えません。
特に湿度が高い日、風がない場所、密着した服、満員電車のような空気が動かない環境では、汗が蒸発しにくくなります。
つまり、「汗をかいているのに暑い」という人は、汗の量が足りないのではなく、汗がうまく蒸発できていない可能性があります。

汗は「出ること」よりも「蒸発すること」が大切です。
湿度が高い大阪の夏では、汗をかいていても熱が逃げにくいことがあります。
5. 肥満で熱がこもりやすい理由
肥満体型の方は、身体に熱がこもりやすい条件を持っている場合があります。
理由の一つは、脂肪が断熱材のように働くことです。
脂肪が多いと、身体の中で作られた熱が外へ逃げにくくなります。
さらに、体重が増えると、体重に対する体表面積の割合が小さくなりやすくなります。
熱は皮膚の表面から逃げます。
つまり、身体の中で作る熱は増えやすいのに、外へ熱を逃がす面積は体重ほど増えない。これが、肥満体型で熱がこもりやすい理由の一つです。
ただし、「太っている人は全員暑がり」と言いたいわけではありません。
体力、筋肉量、汗のかき方、生活習慣、服装、環境でも変わります。
単純に「太っているから暑い」と決めつけるのではなく、脂肪・体格・汗・運動習慣を分けて見ることが大切です。
6. 筋肉質で低脂肪の人は暑がりなのか
ここは少し面白い話です。
ビルダーのように、筋肉量が多くて体脂肪が少ない人はどうでしょうか?
筋肉は、熱を作るエンジンです。
そのため、筋肉量が多い人は、身体から出る熱量が大きくなりやすいです。
たとえば、同じ人数で満員電車に乗った場合、筋肉量が多い人たちの方が、車内の温度を上げやすいかもしれません。
しかし、低脂肪の人は、皮下脂肪という断熱材が少ないため、自分の身体から熱を外へ逃がしやすい面もあります。
つまり、ビルダーのような身体は、熱を作りやすい。でも、外へ熱を出しやすい身体です。
反対に肥満体型の方は、熱を外へ逃がしにくく、自分の中に熱がこもりやすい身体になりやすいです。
周囲を暑くする身体と、本人が暑く感じる身体は、必ずしも同じではありません。
筋肉量が多い人は熱を多く作って外へ出す。肥満体型の人は熱を外へ逃がしにくく、自分の中にこもりやすい。
この違いを知ると、「身体に熱がこもる」という感覚がかなり整理しやすくなります。
7. 姿勢や呼吸も関係する
身体に熱がこもる原因を考えるとき、姿勢や呼吸も無視できません。
姿勢が崩れると、胸郭が動きにくくなります。
胸郭が動きにくくなると、呼吸が浅くなりやすいです。
また、首・肩・背中に余計な力が入り続けると、身体は常に緊張した状態になります。
もちろん、姿勢が悪いから必ず熱がこもるとは言い切れません。
ただ、身体が緊張している。呼吸が浅い。動きが少ない。汗をかく習慣がない。
このような状態が重なると、身体の循環や発汗、運動時の体温調節にも影響しやすくなります。
姿勢改善や整体、トレーニングは、見た目を変えるためだけのものではありません。身体を無理なく動かせる状態に整えることは、日常生活の快適さにもつながります。
8. 熱を逃がせる身体を作るには
身体に熱がこもりやすい人は、ただ冷やすだけでは不十分です。
大切なのは、熱を逃がせる身体を作ることです。
そのためには、まず日常の習慣を見直す必要があります。
熱を逃がせる身体づくりチェック
- 軽い運動で汗をかく習慣を作る
- 水分と塩分を不足させない
- 睡眠不足を避ける
- 湿度や服装に気をつける
- 無理なく体脂肪を落とす
- 呼吸しやすい姿勢を作る
- 筋肉を増やすだけでなく、動ける身体を作る
特に大事なのは、根性で汗をかくことではありません。
汗をかける身体。熱を逃がせる身体。無理なく動ける身体。
この3つを作ることが、暑さに負けにくい身体づくりにつながります。
9. まとめ
身体に熱がこもる原因は、単純に暑いからだけではありません。
炎症や発熱。汗をかけない状態。汗が蒸発しない環境。肥満による断熱性。筋肉量による熱産生。姿勢や呼吸の乱れ。運動不足や水分不足。
これらが重なることで、身体は熱を逃がしにくくなります。
「暑がり」と「熱がこもる」は同じではありません。
身体が熱を作りすぎているのか。熱を逃がせていないのか。汗がうまく働いていないのか。
そこを分けて考えることが大切です。
身体の不快感は、気温だけで決まるものではありません。汗のかき方、脂肪量、筋肉量、姿勢、呼吸、運動習慣など、毎日の小さな積み重ねが身体の快適さを作ります。
Tune Upでできること
天満橋のパーソナルジム Tune Up では、ただ筋トレをするだけではありません。
- 姿勢改善
- 整体
- 身体の使い方の見直し
- トレーニング
- 無理のないダイエット
- 熱を逃がしやすい身体づくり
を通して、日常を快適に過ごせる身体づくりを行います。
「身体が重だるい」「熱がこもるような不快感がある」「姿勢改善も含めて身体を整えたい」「整体とトレーニングの両方で見てほしい」
このような方は、一度体験へお越しください。
参考文献
- Osilla EV, Marsidi JL, Shumway KR, Sharma S. Physiology, Temperature Regulation. StatPearls.
- Cramer MN, et al. Human temperature regulation under heat stress in health, disease, and injury.
- Blomqvist A, Engblom D. Neural Mechanisms of Inflammation-Induced Fever.
- Wendt D, van Loon LJC, van Marken Lichtenbelt WD. Thermoregulation during exercise in the heat: strategies for maintaining health and performance.
- Taylor KM, et al. Relation of body surface area-to-mass ratio to risk of exertional heat stroke in healthy men and women.
- Morrissey MC, et al. The impact of body fat on thermoregulation during exercise in the heat: A systematic review and meta-analysis.
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の疾患の診断や治療を行うものではありません。
発熱、強いだるさ、吐き気、意識障害、熱中症が疑われる症状がある場合は、医療機関へご相談ください。